七夕

我が家の隅に、竹が生えます。
そんなに広くないから、5本くらい。
これが、放っておくと家を土台から壊しかねない勢いで伸びるんです。
特養に居た時、相談員さん達が車で来てくれて、切って運んで使って下さいました。

今は職場が家から歩いて数分ですから、
自分で運べます
肩に担いでゆさゆさ揺すりながら、持って行きました。

短冊書いたり、飾り作ったり。それを思い出話を織り交ぜつつ日常として出来るって素敵。


ホームには、なんと直属の大工さんがいらっしゃいます。
看板とか棚とか花壇とか小物とかを一手に引き受けて下さる、心強い方。ホーム長のお知り合いなんだそうです。

で、その方が今回作って下さったのは
パンパカパーン♪

流しそうめん装置ーーーーーーーーー♪
モノホンの竹を縦に割って節を抜き乾かしておいたものを繋げ、途中にはH型の支え台まで。まるで専門店みたいな出来栄えです。

そうめんを茹でるカウンターから、食堂たるリビングを、2本の竹が若干の傾斜を持って縦断し、その2本に垂直に横たわる竹が「取り残し」を受ける形。
竹の下にテーブルを、両側に椅子を設けて、流れてくるそうめんを箸で停めて召し上がって頂くんです。
床にはビニールシートを敷き詰めました。

そうめんを流す水はどうしたのかって?
外からホースで引っ張って来たんですよ。水量や水流の加減の試行錯誤で2時間くらいかかりました。

利用者さんが麺を取れるかどうか。
装置に手を掛け倒してしまわれないか。
理解していただけるかどうか。
懸念は多々ありましたが全て杞憂に終わりました。

自分では取れなくても、流れてくるそうめんに目をキラキラ。
取り損なって悔しがる。
箸やフォークではもどかしくてついつい手が出る。
テーブルの上の副食を竹に流してみる。
ぃゃもう大騒ぎ。

まさか、ホーム内で流しそうめんが出来るなんてね。
そしてそれを楽しめるなんてね。
感動ですよ。

トイレに行くために、竹を越えなくてはならない利用者さん達が、どうしてくれたと思います?

くぐってくれたんです。竹の下を。四つ這いになって。
普段は歩くのさえめんどくさがる利用者さんが。車椅子の利用者さんが。
皆さんニコニコしてね。「いいよいいよ」「大丈夫だよ行かれるよ」って。
歓声が上がりましたねスタッフから。


行事の力って素晴らしい。
その行事が出来る環境って素晴らしい。
グループホーム万歳。