『アジャパー天国』

賑やかでちょっとホロリ。
いいんだよ、見慣れた顔が楽しく騒いでてくれれば。

< *[喜劇] 1953年/85分/モノクロ/【goo映画(解説あらすじ+キャストスタッフ】 >
< 恋文の代筆を副業とし、キャバレー「バン」のボーイとして働くズンさんの同僚・田所ゆきは幼い娘・みつ子を抱え、夫・稔の引き揚げを待っていた。実は夫はすでに帰国して、極道の道に入っていたのだが、彼等はそれを知らなかったのだ。 ズンさんは自分の兄・金さんと ゆき の再婚話をまとめようとしていたが、ある日、同じ貧乏アパートの住まいの浩一と恋愛中の富豪の令嬢千春が、身代金目当てのギャングたちに誘拐されてしまう…。 >
< 喜劇王斎藤寅次郎監督が伴淳三郎花菱アチャコ古川緑波などお馴染みの喜劇人を集結して挑んだ感動の喜劇映画。 全編にズンさん役・伴淳の軽妙な話芸が満載、「アジャパー」という流行語も生み出した。 >

あじゃぱあ って何なんだ?」
「アジャッ と来て パアッ となる、だからアジャパーなんだ」

< -【TeBiCHi.com:ASIAパー天国 旅情篇:コラムのタイトル】 --《何度となく読み上げられるのが「君がアジャ〜で、私がパ〜よ」という恋文の文面。いいなあ〜これ、って最近になって特に思う。相手を"アジャ〜"を讚えつつも、自らは"パ〜"とする謙譲の美徳って奴がさり気なく感じられて、せつない恋の思いを素直に伝える名調子。》 -【素敵なあなた:観笑亭日乗:2000/10/19】 --《ストーリーは流石に古臭いがギャグのドライさには注目すべきだろう。ボロアパートの一室に寝ている大学生、壁の穴から隣の悪ガキに水鉄砲で水をかけられ飛び起きる。あれ、雨漏りだ、しょうがねえなあと手近の鍋を置いて場所を換えて寝なおす。ガキはくすくす笑ってまた水をピュ−。大学生、また別の鍋を置いて場所を換える、これが繰り返されてしまいには大学生が水泳帽に水中メガネ、レインコートを着て傘をさして寝ているという・・・。また益田喜頓のビール壜でなんども頭を殴られる演技のタイミングの良さよ。》
-【みつぐくんの悩天気辞典:あ】 --あじゃぱー《アジャパー》 往年のコメディアン伴淳三郎の昭和20年代の大ヒットギャグ。 --「アジャ」と「パー」を離してギャグるのが正当な使い方なのだとか。 --父親が使ってたのを記憶している。「あらまー(アホだねぇ)」とか、「なんてこった」とかって意味だとばかり思っていたのに、語源(?)が恋文だったとはね。 -伴淳三は清川虹子の最後の夫だった。