『大当り狸御殿』

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狸の里で繰り広げられる、二つの恋の物語。
狸の世界というナンセンスさを理解できない入居者は居るだろうが、時代劇&歌&喜劇&色恋に美空ひばり雪村いづみとくれば間違いは無かろうと。カラー作品だし。

< *[ミュージカル][喜劇] 1958年/98分/カラー/【goo映画(解説あらすじ+キャストスタッフ)】 >
< 花の狸御殿に巻き起こるとんだ身替り恋騒動! 自由な恋愛を望んで見合いから逃げ出したきぬた姫。しかし、老家老の狸左右衛門は大変。なんとか彼女に瓜二つのお黒を代役にたて相手の狸吉郎に会わせるが・・・ >
< 美空ひばり雪村いづみ主演の絢爛豪華なミュージカル時代劇の傑作! -【幻想館:百夜館】 --《おくろに間違えられたきぬた姫が、旅籠で接客する相手として、ダイラケこと、中田ダイマル・ラケット、さらに、ミヤコ蝶々南都雄二コンビなどが登場して絶妙の漫才ネタを披露するのも見どころ。》 --《宝塚映画という事もあって、全編、時代劇でありながら、バタ臭いミュージカルテイストが満載である。》 -【たんたんの大当り狸御殿:たぬき THE MOVIE】 --《ダイマル・ラケット、蝶々雄二の漫才も付いて浜村美智子の「バナナボート」まで聞けるというお得な一編。》♪デーオ!イデデ〜ヨ… -私見 --美空ひばりの低音が、若者姿に無理なくマッチ。 --メルヘンチックなセットが幻想的な雰囲気を醸しているが、カラーとはいえ色合いが淡いので、入居者にはちょっと見づらいかな。 --色んなところで、色んな人が「実は歌って」たりする。 入居者の皆様に於かれましては、時代考証とか、歌と話の筋の関連性なんて気にしないで(しないだろうけど)、歌を踊りを存分に楽しんでいただきたい。
-大元は宮城千賀子の「狸御殿シリーズ」【狸御殿について】 --(木村恵吾監督によって創作されたもので、「オペレッタ喜劇」と呼ばれて大ヒットしたシリーズ。「狸御殿」「歌ふ狸御殿」「春爛漫狸祭」「花くらべ狸御殿」があり、最終作は「初春狸御殿」←本作のリメイク版。) --本作はどうも原作は同じく木村恵吾だが本シリーズ外みたいだ。アイドル起用の番外編って感じなのかな?『七変化狸御殿』も同様。 個人的には、続けて観て色々比べたりしてみたいし、キャスト的にも本シリーズの方に興味がある。しかし、ホームとしては同じような内容が二つあっても仕方あるまい。美空ひばりファンが多いしなぁ。うーん。ちょっと残念。 -宝塚では今も尚、上演されてるそうな。【『桜吹雪狸御殿』】 -【幻想館:白夜館】 --《「とりかえばや物語」がベースになっている》…そ、そうなの? ---【ナグリガキ】の物語ネタに楽しく解説(?)されてます。 ---男みたいな女の子と女みたいな男の子が、始めはそれぞれ女装・男装して育ち、そのまま就職して“恋”もする。結局は本来の性別たる職に付き、それぞれ栄達に至る。っていう、平安時代鎌倉時代に誰かによって作られた、4巻にわたる「性同一障害姉弟のサクセスストーリー」(だと思ったんだけど…乱暴?)。 ---『とりかえばや、男と女 』河合隼雄著【0007文藝檸檬】内の書評も興味深い。 ---氷室冴子が『ざ・ちぇんじ!』(前編・後編)としてアレンジしてます 。 -蛇足ながら、『恋すがた狐御殿』ってのもあった。狐御殿シリーズってのは無いみたい(原作は北絛秀司)。 >| 唄うひばり! 踊る扇雀! 待望の顔合わせ!! 名笛すすり泣き、満月の湖畔に散る悲恋! 笛師春方は、愛妻まろやが死んで半年目の日に、仔狐を助けた。 ある花見の途中、春方はまろやに瓜二つのともねに出逢い、 再会を約束する。 ともねは狐の化身で春方に助けられた仔狐の姉だったのだ。 ともねは春方の元に御礼奉公に行くのだが……。 |< -『浮かれ狐千本櫻』ってのもあるが、ひばりとは別物。