『放浪三昧』<活弁トーキー>

時間は60分と短い。にしても、立ち回りになると早回しになるもんだから、目が追いつかない。字幕も読み終わる前に消えちゃったりする。 でも、元気の良い理屈無用の爽やか美青年チャンバラだし。 *[チャンバラ][時代劇][活弁トーキー] 1928年/60分くらい/モノクロ/【キャスト】 >

松田春翠:弁士
片岡千恵蔵:伊達主水
香川良介:無名浪人
林誠之助:安藤吉之助
衣笠淳子:つや
中村寿郎:小太郎
矢野武男:関口荘六
成松和一:近藤勇

< >
< 若侍・伊達主水は道場の仲間内でも一番の腕を誇る剣豪。 無名の浪人に傲慢さを諭され悩む主水を、みかねた友人・安藤吉之助が妹・つや とともになぐさめる。剣の腕も磨き、やがて主水とつやは結婚し、息子・小太郎ももうけ幸福に暮していた。 国元に妻子を残しての江戸詰も終え国にもどる主水。だが、留守中にかつての恋敵に関口荘六に辱めを受けた つや は自害していた。主水は恋敵を討ち、小太郎を連れて放浪の旅に出た。 折しも幕末、主水の腕を知った新選組と勤皇派は彼を味方に取り込もうと画策。誘いに応じない主水に業を煮やした近藤勇は小太郎を誘拐するが・・・。 >
< 千恵プロ2作目の本作、鑑賞できる千恵プロ作品としては最も古い作品。 伊丹万作の脚本を若き日の巨匠稲垣浩が描く一風変った時代劇。明朗な喜劇味と知的な内容を含んだ知られざる佳作。 -【日のあたらない邦画劇場:あらすじ+感想文】 --《顔のでっかい、鈍重な片岡千恵蔵しか知らない人はこの映画見て腰抜かすかも?て言うか、よく映画好きな年寄りがこの時代のスタアの「戦後の姿は見たくない」という気持ちがヒシヒシと分かったねえ。》
-活弁トーキー日のあたらない邦画劇場:あらすじ+感想文】 --《無声映画なんだけど上映したときの雰囲気にしてビデオにしたやつのこと》 -松田春翠(1925〜87)【マツダ映画社無声映画人物録】 --幼くして少年弁士として活躍。 --出征を経て、47年に復員後、再び活動写真と共に歩み、弁士を務める一方で各地に散逸してしまったフィルムの収集にあたる。 --48年に二代目松田春翠を襲名。この年、全国映画説明者競演会で優勝。 --52年にマツダ映画社を設立。