『へそくり社長』『続へそくり社長』

続編の冒頭、社長の語りも込みで前編の内容がダイジェストにまとめられているから、続編を観る頃には内容を忘れているであろう入居者にも実に親切だ。
内容は〓がっているらしいから、3倍速で1本にまとめて録った。合わせて約3時間…長っ。
放映は連続だから、インターバルに番組CMが入る。それも入れれば一息つけるかな。

< *[喜劇][挿入歌あり] 『へそくり社長』 1956年/84分/モノクロ/【goo映画(解説あらすじ+キャストスタッフ)】 >
< 先代社長の令嬢と結婚し、新社長の座を譲り受けた田代は、社員から三等社長と陰口をたたかれる毎日。 しかし本人はそんなことおかまいなしに、小唄の女師匠を追い掛け回したり、恐妻に隠れてボーナスをへそくりしたりと大奮闘! >
< 「三等重役」「続三等重役」のヒットを機に、東宝が15年にわたり製作し続けた“社長シリーズ”の第1作目。 シリーズ恒例の どじょうすくい も本作から登場している。 -【CinemaScape−映画批評空間−】 --《全般的に切り返しが多過ぎ会話の腰を折っている気がする。》 --《タイトル通りにへそくりを始めるまでがダラダラ長いな。もっと切ってテンポよくしてほしい。》 -【バカ映画レビュー】 --《このシリーズを見ると何とも人生とは滑稽なものだと思えてしまう。でもとても他人事には思えないシーンがたくさんある。》 -【LDB reconstruct 2000:シネマガイド】 --《 舞台も東京になっており、昭和30年はじめの東京の風物があちこちに出て来て興味深い。ボーナスも振込みではなく手渡しの時代、司扮するタイピストが打つ和文タイプライターがなんともレトロで懐かしい。》入居者にも、タイピストだった人が結構居たなぁ。 -【幻想館:白夜館】 --《全編、軽妙な芸を披露する森繁》《 お色気と、庶民的なユーモアに色どられた、大人向けの、のどかで、どこか懐かしい風情を感じさせる、サラリーマン喜劇の秀作である。》
『続へそくり社長』 1956年/91分/モノクロ/【goo映画(解説あらすじ+キャストスタッフ)】 >
< 先代社長に見込まれて明和商事の社長となった田代善之助だが、妻・厚子には頭が上がらず、社員からは三等社長よばわりされている。 ある日、大株主・赤倉が社長改選を画策しているという噂を耳にした善之介は秘書の小森をスパイに仕立てて情報収集。しかし、善之助の小唄の師匠が、赤倉と熱海へ不倫旅行しているのを知り・・・。 >
< 「へそくり社長」に続く東宝「社長」シリーズ第2作。 -【引用元リンク切れ】 --《ええ?これで終わりなの?!という驚愕のラストから早2ヶ月ちょっと、早くも続編が!》 -私見 --社長を辞めさせられるかもと落ち込む社長と、彼女・春子(に誤解を受けてしまい振られたと思い込み投げやりになる秘書・小森が、へそくりでしこたま飲んでのち、互いの伴侶と和解するシーンがある。 --小森の部屋で彼を待って居た春子と、「貴方の怒った姿、初めて見ましたわ。たまには良いものですわね」と微笑む厚子。(破れかぶれで心中を吐露した社長も、酔いつぶれつつ「ゴメン。許してください むにゃむにゃ」と奥さんの手を握っちゃうんだ) --今ではこんなにストレートで素直な会話って、気恥ずかしくて出来ないんじゃなかろうか。 --春子が小森との仲の真偽を問い詰めに社長の妹・福原未知子の元へ直談判に赴くってのも、当時からしたら信じられないくらい思い切った行動だったんだろうな。 --秘書がデート中にベンチでポイ捨てしたタバコを、屑集めさんが拾い上げて継ぎ吸いするソーンが好き。春子(後の奥さん)は、ポイ捨てを咎めもせず、継ぎ吸いに顔を顰めることもなく、秘書と顔を見合わせクスリと笑うだけ。あぁ、火を揉み消さなかったのはこの為か。人も規制も、大らかだったんだなと嬉しかった。(ポイ捨てはイカンが) --単品だったら「だから何?」ってな内容なんだけど、そこはシリーズ物。あぁ、この人達をずっと見ていたい。と、ほのぼのしてしまった。
-【 新たけのこ雑記帖:『へそくり社長』『続へそくり社長』】 --《上品/下品、階級の社会的文化的な壁がありますね。》(ドジョウすくいと小唄) --《帰宅した森繁が越路吹雪を叱って、それで吹雪が森繁のことを見直したわと言うのも、『淑女は何を忘れたか』をふまえているんでしょうかね。脚本=笠原良三。》 --《社長に振り回されるサラリーマンの悲哀や経理との攻防、それに社内恋愛など、戦後日本のサラリーマン社会をうまいことスケッチしていると思いますよ。ないものがあるとしたら、組合が一貫して出てこないのは、やっぱり東宝争議のトラウマなのか。》
-【Ilove社長シリーズ】一部作品の、写真付き会話抜粋もあり。 --《十数年にわたり、40本近くの作品が作られました。60年代東宝喜劇の柱》