ホームのおやつ風景
テレビを見ていた入居者たちを、内容の途中にも関わらずテーブルに集めているのに違和感を感じた。
食事ならともかく、おやつだ。見ながらでいいじゃん。その方が食べる入居者だって居るぜ?「あんたも食べなよ」って隣の人に言われて食指が動くとかさ。
寝てる人を起こすのは、夜間良眠の確保って大義名分があるだろうから異議は唱えない。
だけどさぁ、学校じゃないんだから。
彼ら彼女らの居住空間なんだから。
こりゃぁ在宅介護と掛け持ってるワーカーが戸惑うわけだわと納得。
余談だけど、売店が週一で来てて買ってる入居者なんかは、その日支給のおやつが苦手だったらそっち食べてもらってもいいんじゃないか?
食事制限のある入居者は買わせて貰えてないわけだし。
カロリー過多がどうのと言うなら、“ご褒美”の飴や煎餅はどうなるんだって他のワーカーとケンカした事もあったっけな。
自分が職員やってた時は、集めるの面倒くさくてその場や、部屋で食べてもらったっけ。後々の回収が手間っちゃぁ手間だけど、集める為に引き剥がす労力考えたら大して違わんぞ。
入居者の生活の場に、ワーカーが手伝いに来てるって図式保てるし。
そりゃ、嚥下困難者や食べ残しを仕舞っちゃって忘れちゃう入居者は別だけど。それだってホントは個別に対応するのが理想なんだよな。
「こぼすから」「汚すから」ってのがテーブルで食べさせたい理由の一つなのは恥ずかしながら認める。自分もそう思ってたから。
さぁ食えやれ食え早く食え。食ったら茶を飲めたんと飲め。飲んだら静かに座ってろ。トイレに呼ぶまで立つんじゃない。
施設は流れ作業なんだなぁと改めて実感した。
枠の中での生活。管理下での営み。
痴呆だからこそ耐えられる環境なんだなと、現在無職ヒキコモリは考えてしまったのでした。