ボランティアの義務化らしいが

近隣の小学校から“慰問”が来た。
総勢40名。
施設全体にばら撒く予定だったのだが、一部から受け入れ拒否があったとかで我がフロアに一気に20人も来やがった。
引率教師はその20人に対し一人だけ。もちろんこのフロアの状態なんて知っちゃいない。
イキナリどわーっと来てな、何の説明も無しに「さぁやりましょう」「さぁ御一緒に」って言われてもね。困惑するんだよ。
唯でさえワーカーが手薄な日だってのに。そんなに大人数で来られて対応できるかバカタレ。

外出から戻ってフロアに出てみたら、
子供達だけで難聴者と意思疎通不可の入居者相手に「しりとり」をしようとして困ってる。そりゃ無茶だわ。と事情を話し、あやとりに変更してもらう。
おーい。ワーカー何処だー。と思ったらシーツ交換してる。
・・・はぁ??
他の職員はと尋ねたら休憩中ですと。
だったら貴方が交代してフロアに居なくちゃいかんでしょう。入居者が混乱してるのわからないか?子供に暴言吐いてるの聞こえない?手が出ないうちに引き離せよ。

ここのじぃさんばぁさんは基本的に子供が好きだから、見てるだけでもいいんだ。
極論かもしれんがね。
存在自体で和みになるんだよ。
何かをさせようとするよりも傍に座って話を聞いてやってくれ。質問されたら答えてやってくれ。

縦笛の演奏をしてくれたんだが曲は現代アニメの主題曲。
…入居者は知らんわなぁ。
学校で習ったのかもしれんが、此処は発表会場じゃないんでね。
童謡でいいんだよ童謡で。世代共通なもんを持ってきてくれ。
何しに来てるんだお前ら。と陰で悪態を吐いてしまう自分は子供ギライ。