祝。無事故夜勤

入りの時点から浮付いており、ナゼに夕飯の後が翌朝ではないのかと嘆いた。
自分の不安は入居者の不穏を呼ぶ。
落ち着くのが最初の仕事。

夕食後から就寝介助帯と起床帯は動きが過密。
人間の行動パターンってのは数種類なんだなと痛感する時間帯だ。事故も起こり易い。
足元おぼつかなくても気にせず歩いてくれる人も多い。
…そして歩行速度は遅い。
頼むから順番に立ち上がってくれぃと心で叫ぶ。

通常の思考経路は働かず、乏しいながらの反射神経で動いていたように思う。
就寝前は“ゆっくりのんびり、とっとと寝かす”がモットー。
トイレや居室のドアを閉めるや否や、入居者の視界から消えるや否や、
走る走る走るっっ。
“目まぐるしい”って言葉はこういう時に使うんだな。

今回は入居者の動きが比較的にバラケてくれたので助かった。
寝る為の意識付けとしてパジャマ更衣が不可欠な人を除いて、そのまま寝床に突っ込んだ事はヒミツだ。
いいんだよ。朝になれば着替えるんだから。(そういう問題じゃ無ぇ)

ひとまず落ち着きはしたものの、離床センサー・ナースコールが絶え間無い。
ちょっと無理をして早めに就寝してもらうと、こういうことになる。
まぁ、一斉に動かれるよりは時間に余裕があるので盲点は減りますが。

張り詰めっぱなしの神経が切れそうになる丑三つ時。
仮眠時間は認められているが、片方が仮眠したらその時間は一人で全床見ることになる。死角の多い構造であるフロアには、過酷と言えよう。


爺婆の朝は早い。
早朝4時から起きる人は起きる。
…起こせる人はこちらの都合で起こす。
早番が来るまで、あと3時間。早番が来たら寝る勢いでラストスパート。眠れるわきゃ無いが。
ヒヤリとする場面はあったものの、なんとか無事に“朝”を迎える。


続々と出勤してくる日勤帯の職員・パートさん達に、
オハヨウより先に「無事故っ」と朝の挨拶。
その顔じゃなきゃいかんよ。
と理解者N氏が労ってくれた。

何にせよ良く動いた。
これが普通なんだよな。毎回このくらいの緊張感が無いとイケマセン。
やれば出来るぞ自分。