胃ろう ってのがありますな

自分の職場は一応グループホーム方式と銘打っていますが、実情は介護度1から5と云うスバラシイばらつきがあります。
見えない人も聞こえない人も居ります。痴呆が無い人だって居ます。

その中に。
体の外側から胃に直接穴開けて管通して点滴よろしく栄養を流す 胃ろう ってやつをなさってる方が2名。以前の日記にはリンク張らせて頂きましたが今回はしない。
もうね、言わせていただければね、このレベルはグループホーム利用の範疇を軽く超えてるんじゃないかと思うんですよ。
まぁそれは置いといて。

この2名。処置は同じなんだが理由と状態が違う。
まず状況。
A氏は意思疎通可能。自分の意思で体を動かす事も可能。リハビリ(?)によってはトロミを付けた水分なら嚥下できるのではないかと期待される程。昼夜問わず喋ってます。骨皮筋子さんで片手でウェディングできるくらい軽いです。
B氏は意思疎通不可。反応と言えば目を開けるくらい。もちろん声も無い。んでもって、エンシュア太りでくっそ重いんだこれが。
そして穴を開けるに至った理由。
咀嚼嚥下が不可能に近くなり、家族の意向によってってのは同じなんだが、
A氏。機能回復の可能性に望みを託して。
B氏。生き続ける為に。

もうね、B氏はターミナルなんですよ。
入院先からの帰所を受けるかどうか、相当時間を掛けたらしいもの。普通受けらんねって。他入居者と状態が違いすぎるもの。
痩せても枯れてもグループホームなんだよね。もはや名目上だけとはいえ。
同じ施設内なのに、階によって退所基準が違うのが此処の不思議な処なんだが、医療重視であるはずの階では、B氏レベルは即退所だそうなのだ。
だから、元々入った階である我が階じゃないと放り出されてしまう。
釈然としないのは、自分が未熟な所為だけなんですかね。
何の為の階分けなんだか。

で。
その医療重視の階に、空きが出来た。
申請順からA氏が先陣を切って引っ越す事となり。
家族は喜んでるようですが。
こちらの心中はフクザツ。
体制的に個々別対応に限界がある医療重視階。スパンの長い嚥下のリハビリなんて望むべくも無い。やっと持ち直してきたのに。病院で作ってきた褥瘡も治って、会話も出来て。
引越し当日。
A氏はまるで、自力でシャキシャキ歩いていた入所当時のような、自然な、素敵な笑顔を見せてくれた。リクライニング車椅子の上で。
色んな人が入れ替わり立ち代わり声を掛けたからかもしれない。面会に来た家族が嬉しそうな顔をしていたからかもしれない。
だからこそ余計に切なかった。
新しい処でも、今のレベルを維持して欲しい。水分くらいは口から取れる様になって欲しい。
生きて欲しい。生き抜いて欲しい。
環境の変化や、家族の思惑なんか気にせずに。
…珍しくセンチな見送りをしてしまった。