欠勤してしまいたいと心底思った今回の夜勤

もう一晩居ないと勘違いしていた外泊(旅行)入居者の帰所と、
すでに来ているはずだったショートステイ(以下記SS)利用者の初日。
頭痛の種がダブルだった。

本来は入居者のみの当フロアだが、赤字緩和の策として住み主入院中の居室をSSに活用することになったらしい。
利用者はSS初体験。アルツハイマーでパーキンソンそして軽度ながらMRSA保持。衣食排泄要介助。
救いは性格が穏やかである事。

珍しくケース記録と個人情報を熟読し頭に叩き込む。(←毎回するのが当然であります:課長)
事前に余程言い含められたのか認識が無いのか「日中はずーーっと寝てた」旨の申し送り。だが「排泄無し」というのだから環境の変化に反応しているのだろう。

夕食後半。食了者の排泄・就寝介助と食事中の介助、放って置くと色んなことし始めてしまう入居者の目配りにてんてこ舞いの時間帯。事もあろうに課長がフロアにお出ましになった。
「どうですか、えーっと…」
状況を問いたげな課長の言葉を
「すみません、余裕無いです」とぶった切る。
心配なのは分かるが時間を考えろ。居るのは構わんが黙って見てろ。そんなに気になるのなら当の利用者の食事介助でもして行かんかボケ。
笑顔を張り付かせたまま心の中で毒付く。

言葉は悪いが施設の介助ペースに慣れている入居者と違い、SS利用者は自分のペースに介助が沿うのに慣れている。
レベルを上げても下げてもならず、全て引っ包めて来所の状態を維持したままお帰り頂かなければならない。
そう。“帰る”のだ。ある程度は理解できる入居者への波紋は免れない。
混在はヤだなぁ。と感じてしまう。こればかりはすぐ忘れてくれる事が有難い

ともあれ、旅行帰りの入居者もSS初日の利用者も体調を崩す事無くトラブルも無く、なんとか朝を迎える。
妙な緊張感を引っ張り続けだった為か、朝の6時、さてこれからが追い込みって時に電池が切れた。
そして7時、早番がフロアに姿を現すや否やエンジンが停止した。
されど気は張っているし焦りも出るから、入居者利用者に左程多く持ち合わせていない柔らかさを使い切ってしまい早番への依頼口調がケンを持つ。
イケマセンね。

帰りの道ったらもう、歩きながらウトウト。立ち止まれば瞼が閉じ、座れば即刻眠ってしまうという状態。
何処にもぶつからず何も落とさず、良くぞ家まで辿り着けたと思う。