入浴拒否

風呂好きで、毎日でも入りたいと仰る方の一方で、入浴を渋る方もいらっしゃいます。

理由は様々。
・風呂は嫌いじゃないけど、ここではイヤ
・介助されるのが不安、不満
・めんどくさい
・服の脱ぎ着が身体的に辛い
・“風呂”という概念が欠落しているので、良く解らない場所に連れ込まれるのが怖い
・風呂場で転倒等をした過去があり、当時の記憶の有無に関わらず恐怖感がある
等々。

基本的には自発的行動重視なんですが、
“その気”を待ってたら一ヶ月も二ヶ月も経ってしまいそうな方もいらっしゃるので、あの手この手を使うわけです。
入浴も料金の内だしね。
拒否の原因が漠然としていればいるほど、声掛けは臨機応変さを要します。

相手に納得していただけるまで懇々と説明したり、
別件で雰囲気を盛り上げておいて勢いに任せて誘ったり、
その方が信頼を置いている人(ご家族とか)に頼まれているからとお願いしたり。
入浴剤を使ったり前日に約束したり仲の良い入居者さんと一緒に入ったり。

嫌なものはイヤなんですよ、何をどう言われても。
気分が乗らない時は乗らないの。
あんまり誘われると、最初は小さなイヤだったのに、意固地になったり余計に不安になっちゃったりしてイヤが増幅しちゃう。
説得するにしろ勢いに任せるにしろ、時間勝負なとこが有るのは否めない。
最長でも10分くらいで一区切りを付けたい。
再チャレンジも有りとして。

精神状態が不安定な方は特にだと思うんですけど、短時間でいかに内面に踏み込めるかは、普段の関わり方が物を言うんですよね。

んでね、私思うんですけど。
入浴にしろトイレにしろ外出にしろ、
どんなにイヤでも不安でも不満でもワケわかんなくても、
好きな人に誘われたら腰が上がるんじゃないかなと。
そりゃ、誘われ方にもよりますけど。

「この人なら安心」「この人に言われたら断れないな」「この人の喜ぶ顔が見たいなぁ」
そんな風に思ってもらえたら、一歩前進なんじゃないかなと。

理解度や記憶力の問題で、いつでも「初めての人」だったとしても、
第一印象ってあるじゃないですか。
たとえその印象が毎回違っていたとしてもさ。
違うなら違ってくれたほうが功を奏したりするしね。


相性か印象。このどっちかでも味方に付けられれば、お互いにストレスの少ない生活が送れるんじゃないかなと。