すわ特変?
認知症というよりも精神的な問題なのではないかとウワサのSさん。
(クリアな時と混濁してる時がマダラだけれど、書類に認知症の記載は無い。)
ミルク飲み人形さながらに、横になると眠る。昼だろうが夜だろうが。
眠る。眠る。眠る。
体を起こすまで目を開けない。
夜間は独語だか寝言だか判別が難しい。
食事時や不安な時、「どうしたらいいのよー」「これは私のじゃないのよー」を連発するし、家事の手伝いは「出来るわけ無いでしょう」と一蹴するので、入居者さんには受けが悪いがワーカーには人気が高い。
そんなSさん。
私が夜勤だったある朝、どんなに声掛けしてもSさんから反応が無い。
いつもなら、目は瞑ったままながらも「わからないのよー」とか「いやなのよー」くらいは言って下さるのに。
頬を軽く叩こうが、肩を揺すろうが無反応。
思わず額を触る。脈を取る。うん。生きてる。
いきなり起こすとSさんの心臓がびっくりしてしまうし、体の緊張も解けないので、覚醒モードになってもらわないと怖い。
なのでどうにか反応が欲しい。
んですがぁ。
・・・・ピクリともしません。
しばらく時間を置いて、何度か訪室するんだけど、
反応無し。
自立・介助を含めて続々起床してくる時間帯。
あんまり一人に時間を掛けているわけにもいかない。
今日は早番さんも居ないし。さぁ困った。
取り合えず他の方の朝御飯の用意をし、食べていて頂く。
そして日勤さんが来てくれる8:30。
待ってましたっ。
Sさんの枕元で日勤さんに状況を説明し、「バイタル計りましょうか」と相談。
「そうだねぇ…」と揺すったり声を掛けたり。
無い反応、募る不安。
日勤さんが、
「計りましょう」と言ったその瞬間。
Sさんが目をパチっと開けて、「何を計るのよー」
もうね、ワーカー2名、安堵の大爆笑。
「あなた達の言ってる事はわけが解らないわよー」
と困ってるSさんを抱きかかえつつ、起床介助を始めましたとさ。