『眠狂四郎殺法帖』<日本語字幕版>

全12作の「日本の007」眠狂四郎シリーズ。ホームにおいて不評では無いらしい字幕に絞った。
字を読むのが好きな入居者や、耳の弱い入居者にも眺めてもらえるように。…ちょっとムラムラ(死語?)しちゃうかな?

1963年/82分/カラー
goo映画(解説あらすじ+キャストスタッフ)

眠狂四郎の下へ加賀前田藩の奥女中・千佐が訪れ、唐人・陳孫から命を守って欲しいと乞う。
ある夜、狂四郎は大川端で謎の忍者集団の襲撃を受ける。そして、それが契機になって狂四郎は前田藩主と豪商・銭屋五兵衛とが結託する大規模な密貿易の陰謀に巻き込まれていき・・・。

エロチシズムと猟奇溢れる娯楽時代劇、市川雷蔵主演の“眠狂四郎”シリーズの記念すべき第1作。円月殺法初登場のシーンは必見。(幼年期の狂四郎に円月殺法を教えた老僧が登場する。) 原作は柴田錬三郎

よく言われているように、この第1作は主人公に虚無感が薄く、狂四郎は女と揉め事が大好きな遊び人という雰囲気。

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雷蔵の魅力は有りながらも、見所が薄い様子。一作目って事もあり、方向性を模索してたのかな。

星川清司の脚本が散漫なストーリーラインを露呈して、中村玉緒と狂四郎の宿命の出逢いと別れがまるで胸に迫らないし、せっかくの好敵手城健三朗(若山富三郎)との決着も持ち越しで、剣戟の見せ場も多いのに、アクション映画としてのカタルシスにも乏しい凡作となっている。しかし、この責任は監督でも主演俳優でもなく、主に脚本にあることは明瞭な事実だろう。

鞠小路グリーン劇場:眠狂四郎殺法帖

まぁ、入居者は深い内容まで吟味すまい。絵面とアクションが決ってれば良いのだ(決してバカにしているのではありません)。

まだまだ雷蔵、お喋りの度が過ぎる。中村玉緒の熱演、富三郎のクールさに較べれば役の完成に至っておらず。ニヒルになってゆくのはこれからか。



狂四郎はクールというより“にやけた”色情だれでもOK男。娯楽第一とはいえ、かなりのご都合主義も中村玉緒さんのガンバリに免じて許します。

意味のない展開につぐ展開・・・。

CinemaScape−映画批評空間

それにしてもあの安岡力也みたいなお坊さんには笑ったわ。いきなり灯篭壊すし、少林寺拳法はインチキくさいことこの上ないし。てな感じでいろいろツッコミ入れながら見てたんだけど、最後はなんだか切ないのね。意外にしんみりしちゃったわ。


何がダメかって狂四郎が気さくで明るすぎるのだ!

みんなのシネマレビュー(JTNEWS)

アクションシーンはショボイらしい。


007と同じく、魅力ある見せ場をつないで製作されており、個性的な敵役や毎回替わる狂四郎ガールが華を添えている。市川雷蔵の絶大な人気に支えられて始まった作品は、忍者・武芸者などが多数登場して対決する子供ヒーローの作りと大人向けのエロチシズムで大人気を博し、市川雷蔵が他界するまでに12作製作され、外国へも輸出されて今でも世界のファンに支持されている。

ドリームBox・SP:市川雷蔵・眠狂四郎

どうにも1作目は不評らしい。…まぁいっか。