気楽でゴメン

無償労働(ボランティアとも云う)ではあるけれど、現職ワーカーから見れば今のところはまだ“実戦力”と見て貰えているらしく、トイレ誘導だの不定愁訴傾聴だのってのは単独でやらせてもらってる。
職員だった頃は時間に追われ、目の端にまで視力を使い、四方八方に気を張っていた(つもりだった)が、今はその時、手を取っている相手だけに集中できる。人数がそこそこ足りている状況なら尚更だ。
これはね、でかいですよ。気を緩めてるわけじゃないが、余裕がある。おしっこがナカナカ出なかろうが、トイレットペーパーで遊ぼうが、既に粘土遊び状態(説明省略)だろうが、それがどうしたどんとこいってな気分で居られる。作らなくても笑顔で居られる。
他の入居者が傍に来て、介助が必要なら、なんと、他のワーカーを呼べるのである。これが実に気持ち良い。勿論近くに手が無ければ自分が入るが、それだって二人だけ。うわぁ、うわぁ、うわぁ。職権って素晴らしい(←ちょっと違う)。

食事等の時間は把握してるから、合間・隙間がどの辺かってのを感じられる。現時点で起こしておきたい人、いじっちゃまずいタイミング、その他諸々、仮にも3年半お金もらってたんだものな。ワーカーに状態を聞きながら、外に行っていいかとか、これやっていいかとか、許可を得る。
自立度が高い為についつい放ったらかしになりがちな人と、じっくり話が出来る。まぁね、苦手な入居者ってのは居ますんで、その人は避ける(ぁーぁ)。自己弁護じゃないが、相手だって判るんだよ。あ、こいつは親身じゃないなってのがさ。顔付き見ぃ見ぃ、やっぱダメかな。入り込めないかなって感じたらワーカーに一言伝えてその場から退いちゃう。お互いの為になりませんからね。って、これが出来るのは無償だからこそで。うわぁ無責任。うわぁ快感。

籠りがちな入居者の部屋に入り浸って趣味の話をしたり。「昼間に寝過ぎると目が溶けるぞ」ってんでベッドの横に座って 大好きな旦那 のノロケ話させたり。ステーションへ入り浸りに行く途中を捕まえてメカケへの罵詈雑言に相槌打ったり。車椅子になっちゃって手持ち無沙汰だって聞いたからってウソ付いて溜まってる繕い物どっさり持ってって遣り方教わったり。
もうね、最高。

あんまり舞い上がってると反感買っちゃうから程々を心掛けていますけれども。
いやぁ、実は自分って人間大丈夫なんじゃん?なんて勘違いしそうです。
さてさて今後どうなりますことやら。