やはり呼び名は音楽療法でいいらしい

なかなかに盛況だったらしい。感極まって涙した入居者も居たらしい。手作りマラカスも活躍したらしい。歌詞数は増加する予定で、模造紙の追加依頼がある模様。

参加できなかったんだよ。陶芸の方に行っててさぁ。人が足りなかったんだと。土を食べちゃう入居者が居るんで、付き添いが必須なんだよ。まぁ、そっちも楽しかったんですけどね。
音楽のは毎月あるらしいから、来月行かれたら行こうかな。

外出時に撮った写真を2Lに伸ばした奴の台紙作りを頼んでもらえたんで、休憩室借りて ちまちま作ってたらパートさんに、「こっちへ足が向いちゃう?」と尋ねられた。…いや別に向くから来てるわけじゃないけど。用を作ってもらえるのは嬉しいやね。
一区切り着いてうろうろしてると、ナベ氏がやることを見つけてくれる。オトナシクさせる為にエサくれるのと似てるわな。

ワーカーさんに、目障りじゃないかと尋ねたら、そんな事はないと。何でも頼んじゃって申し訳ないくらいだと。気を使ってくれてるんだろうけど、少しほっとした。時間に追われながらキリキリ仕事してる目の前で、ぼんやりのそのそしてるんだから気に障るんじゃないかと、それだけが心配なんだ。

フロアに出た際、まだら気味で今日はとっても調子が良かったらしい入居者A氏に、「ここは自由出勤なの?」と聞かれたときには、どう答えたもんか迷った。一応「別の所へ移ったんだよ。今日は遊びに来た。」と言っといたけど。「あんらぁ。。。そうなの。」と言ったその目の奥に、「仕事じゃないなら外へ連れて行け」の炎がチラチラしてたので慌てて切り上げてその場を去った。ボランティアはね、単独での外出付き添いは出来ないんですよ。A氏にそれを納得させるには一日じゃ足り無ぇ。
入居者の中には、「最近、眼鏡の人は来ないね」と言ってくれる人が居るとか。部屋で寝てることが多い人だから、辞めてから殆ど会ってないんだよな。

「嘱託職員やパートの募集してるよ。って事は足りてないんだから、戻ってきたら?」と言ってくれる人も居る。うーん。それなら社員のまま残っていたよ。仕事じゃないから来られるんだ。

「今度いつ来ます?あ、でも日を決めちゃうとヤですよね。」いつでも来いよ、やる事はいつだってあるんだから。」用事なんて腐るほどあるからな。」なんで変なスリッパ履いてんだ、それは来客用のだぞ。」紙コップなんて使ってないで自分用の置いとけよ、定期的に来るんだろ?」
等々等。

自分は本当に恵まれている。