竹。あなどれん。

おや、こんなところに竹が。雅だな。
職場の七夕までには使えるほどに大きくなるかなと思ったのが去年の5月。
確かに今年は問題なく使えそうだ。…大きさはな。

が、しかし。この春この5月。問題は量だ。
あれ、ここにも。と微笑ましく見守ってしまったのがまずかったのか。
伸びてよし増えてよしと認識されたか。
古い縁側の横木を押しのけレンガを落とし、とうとう隣の家にまで進出してしまった。

成長が早いとは聞いていたが、目の当たりにすると感嘆する。言葉を失う。
ほんっとうに日々育つのだ。そして増える
夜勤から帰ってきたら身の丈を超えていた。なんてザラなのだ。
この勢いで増えられたら家全体が竹やぶになるのに3年かかるまい。
朽ちた家が竹やぶになるのはワビサビだが、生きながら占領されるってのは頂けない。

隣接する自宅の部屋の床板をぶち抜く日は近いのか。
まぁ万が一(いや、百に一くらいかも)部屋にも生えてきたら…屋根が壊れる。

さすがにその生命力に恐れをなし、大変に申し訳なかったんだが、折らせてもらった。
意外すぎるほど柔らかくジューシーで、齧ってみたら多少はエグイが爽やかな味がした。
…いやそういうことではなく。

種類は黒竹っぽい。
演出として販売もしているらしい。
地下茎だから売るのは難しいかもしれんが、ふむ。すのこねぇ。
金は要らんから引き取ってくれないかな。紫外線当たるから色あせするか。
って、そんなに立派になるまで育てたら家が危ないが。