入居者家族からの金銭授受

看護士が他階の利用者家族からジュース代をもらったと吊るし上げをくらったらしい。
ヒステリック課長(該当階)の過剰な責めを受け、かなり凹んだ様子。
従来当看護士とはあまり仲の宜しくない人々までが同情するほどだったという。

確かに褒められた事じゃないが、事情によるだろ。
看護士から望んだのではなく、相手の好意だ。常習者ならともかく、初めてのこと。
それにその階は看護士が以前に居た所だ。懐かしくて、そして今度はいつ会えるか解らないからと、親愛の印だったのかもしれない。
それを断るのも仕事のうちかもしれんが、なかなかどうして。
「それならせめてジュースだけでも」
だったのかもしれないじゃないか。

他階でってのが痛かったね。でも、報告した正直さを買ってやって欲しかった。甘いかな。

この事で全館にお達しが下った。ってか、再確認ですな。
でもなぁ…。
自分のフロアには、唯一痴呆の無い入居者が居るんだ。
その人は買い物魔でね。ストレス解消を、買うことやワーカー等にあげることで補ってる。
お菓子や、相手によっては飲み物を、ワーカー毎に個別に用意してある。
受け取らない人も確かに居るさ。でもな、全員が全員、断ってみろ。
唯でさえ我侭な人で、ちょっとこちらの対応が遅れただけでヘソを曲げるんだぞ。
最初は断ろうとしたさ。その時の顔ったら。その後の態度ったらもう。

「入居者から、もらうのもケアのうちだ」
と言うワーカーも居る。一理あると思うよ。
痴呆がある人からなら、その場はもらって返しておくってのが楽に出来るんだけどね。
もちろん、上記の入居者からの菓子は、一部、他入居者に還元されてる。本人にはバレない所でね。

家族からの差し入れは、極力課長に対応を任そうぜ。とワーカー間で話をする。
断って見ろってんだ。
それに立場上、断っても角が立たないじゃん。
だってさぁ、課長だってこの前、ケンタッキー受け取ってたし。
お手並み拝見だね。
等々、喫煙所で盛り上がる。

お断りの張り紙だってしてあるし、全部を全部、受け取っては居ない。いろんな兼ね合いがある。
完全に徹底するのなら、事務所で持ち込みチェックをしてくれませんかね。