喫茶店の広告塔

職場から歩いて間もない場所に喫茶店が出来た。
コーヒーがメインの小ぢんまりした明るい雰囲気の店。初めて立ち寄った際に店主と色んな話をし話を聞き、すっかり惚れ込んでしまった。
職員パートを問わず触れ回り果ては入居者まで引っ張って行く。勤務外や休憩中なんだからこっちも楽しんだって文句は無かろう。

コーヒーの味が解る判らない問わず、良い顔してくれるんだこれが。「外へ出る」ってだけでも充分なんだろうが、施設外の人間と触れ合う事が気分の変化を生むのか。
店内に車椅子ごとは入らないしコーヒーだって安かないから行く人を選ばなくちゃならないけれど、せっかくこんな近くに店が出来たんだ。一部職場の人間にイヤミ言われようが苦笑されようが、行かれそうな入居者は総なめする予定。
理解度が高く記憶期間が長い入居者からは、「また行きたい」という嬉しい言葉も聞かれるんだから。